東京での子育てと鳥取での子育て。どちらにも良さがありますが、実際に両方を経験してみると、その「違い」は想像以上に大きいものでした。
この記事では、東京(三鷹市)で子育てをしていた頃と、鳥取に移住してからの暮らしを比較しながら、リアルな視点でその違いを紹介します。
保育園・幼稚園の入りやすさの違い
東京では「保活」が当たり前でした。希望する園に入れるかどうかは運次第で、認可保育園に入るために仕事復帰のタイミングや点数計算を真剣に考える必要がありました。保活や保育園の雰囲気については、以前投稿した記事以下を参照ください。
一方、鳥取に移住してからは、待機児童ゼロという言葉を実感。見学した園にほぼ希望通りに入園でき、先生方とも距離が近く、安心して預けられる環境が整っています。
また、園庭や園舎も広く、子どもたちはのびのびと外遊びをしています。
東京では公園が混雑していたのに対し、鳥取では保育園周辺の公園はどこも空いているような環境が当たり前です。
生活コストの差
東京時代と比べて最も大きな違いを感じたのは「家賃」と「生活コスト」です。
三鷹では3LDKマンションで月15万円ほどでしたが、鳥取では同等の広さの戸建てが半額以下。
車の維持費はかかるものの、ガソリン代や光熱費を含めてもトータルの生活費は抑えられます。
また、子ども服や日用品も地元スーパーで十分揃い、ネット注文も問題なく届くため、「地方だから不便」という感覚はありません。
むしろ「お金より時間が増える」という点で、心のゆとりを感じています。
東京と鳥取の生活コスト(家賃比較)に関しては、以前の投稿記事を参照ください。
自然との距離と遊び方の変化
東京では「休日にわざわざ出かける」ことで自然と触れ合っていましたが、鳥取では日常の延長に自然がある生活です。
家の近くに砂丘や海、森、公園があり、子どもたちは季節ごとに自然の中で遊ぶことができます。
虫取り、砂遊び、川遊び、雪遊びなど、遊びのバリエーションも豊富。
自然の中で五感を使って遊ぶ経験は、想像力や体力の成長にも良い影響を与えていると感じます。
夏には平日保育園の帰りに、夕食をテイクアウトし海辺で過ごすことも時々ありました。食べた後に全身砂まみれになるまで遊び、帰宅してすぐにお風呂行きがルーティーンになっていました。

地域とのつながり
東京では「同じマンションに誰が住んでいるか知らない」ということも珍しくありませんでした。
しかし、鳥取や実家のある兵庫県側では地域のつながりが強く、子どもの通園や遊びをきっかけに顔見知りが増えます。
お祭りや地域行事も多く、「みんなで子どもを見守る」文化が自然と根付いています。
その一方で、プライバシーや距離感を大切にしたい人にとっては、少し濃く感じる場面もあるかもしれません。
ただ、子育て世代にはこの温かいつながりが大きな安心感を与えてくれます。

教育・習い事の選択肢
東京では教育の選択肢が非常に多く、英語やプログラミング、水泳やバレエなど、探せば何でも見つかりました。
鳥取ではその数こそ少ないものの、距離が近く、先生との関係も密接です。
個人塾や小規模な習い事教室では、子どもの性格や成長スピードに合わせた柔軟な指導を受けられることも多いです。
また、県主催のイベントや無料体験プログラムも充実しており、親の関わり方次第で幅広い体験をさせられます。
親の働き方と時間の使い方
東京では電車やバス通勤に片道1時間以上かかり、保育園のお迎えに間に合うか毎日ヒヤヒヤしていました。
一方、鳥取では車での通勤時間が短く、職場との距離も近いため、家族で過ごす時間が増えました。
「夕方に一緒に散歩」「休日に祖父母とご飯」など、家族の時間を中心にした生活リズムが作れます。
ワークライフバランスの観点では、地方移住の最大のメリットを感じる部分です。
まとめ:どちらが良いではなく、どちらが合うか
東京と鳥取、それぞれの子育てにはメリットとデメリットがあります。
東京は多様な価値観と刺激があり、教育の選択肢が豊富。
鳥取は自然とゆとりに囲まれ、家族の時間を大切にできる環境。
どちらが正解ではなく、「自分たちの子育てに何を求めるか」で選ぶ場所が変わるのだと思います。
私自身は、鳥取に来てから「子どもたちの笑顔を見る時間が増えた」ことが一番の収穫でした。




コメント