GMKtec Nucbox K6 レビュー|動画編集も快適なRyzen 7840HS搭載MinPC

GMKtecのミニPC「NucBox K6」が箱に収められた状態で手に持たれている様子。背景にはWindows 11のデスクトップ画面 Amazon商品のすゝめ
Ryzen 7 7840HS搭載の超小型PC「GMKtec NucBox K6」を開封。省スペースながら高性能

Ryzen 7840HS搭載の高性能ミニPC

ミニPC市場で注目を集めている「GMKtec Nucbox K6」。本機は、ノートPC向けの高性能CPU Ryzen 7 7840HSと統合GPU Radeon 780Mを搭載し、DDR5 5600MHzメモリとPCIe 4.0 SSDを備えたモンスター級の構成です。

GMKtec製ミニPCの外観、Ryzen搭載モデルの正面ポートが確認できる
GMKtec Ryzen搭載ミニPCの正面ポート

価格は5万円台前半(2025年時点)ながら、ベンチマークではCinebench R23においてシングル1742 / マルチ15656という驚異的なスコアを叩き出し、同価格帯のPCとは一線を画します。

AOOSTARミニPCの背面インターフェースと開放されたトップカバー
AOOSTARミニPCの背面ポート群。USB、DisplayPort、HDMI、デュアルLAN、DC電源端子が並び、上部カバーを外すことで内部パーツへのアクセスも容易。

通常メモリは16GBですが、増設して32GBのクアッドチャネル動作にしています。相性が気になる方は以下に私の購入したメモリを記載しておきます。

GMKtec K6ミニPCの内部構造、メモリとM.2 SSDスロットを搭載
GMKtec K6の内部写真。16GBx2メモリとCrucial製1TB M.2 SSD(PCIe Gen4x4)を搭載しており、高速なストレージ性能を確保している。
TeamGroupとTWSCのDDR5 5600MHz SO-DIMMメモリ16GBを並べた比較写真
TeamGroup製とTWSC製のDDR5-5600 16GBメモリを比較。どちらもSO-DIMMタイプ。
GMKtec NucBox K6のDDR5メモリ構成を表示するシステム情報画面。32GB(16GB×2)、デュアルチャネル、2800MHz動作
DDR5メモリ32GB搭載(16GB×2)。NucBox K6のデュアルチャネル構成を確認

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10GbE NICやNASとの連携も快適

ミニPCとしては異例ですが、M.2スロットに10GbE NICを増設することで、NASへの高速アクセスも可能に。私の環境では、10Gbps回線とLAN構成を活用し、最大3500Mbps超の通信速度を記録しました。

Windowsのネットワークアダプター設定画面で、Marvell AQtion 10GbEアダプターの状態を表示している様子
Windowsのネットワーク設定画面。Marvell AQtion 10GbEアダプターが有効で、10Gbpsで接続中。

NAS上のProResファイルをPremiere Proで直接編集しても、ストレスなくプレビューが可能。 静音性も高く、負荷時でもファン音は最小限に抑えられています。 外付けGPUやUSB拡張の自由度も高く、「拡張性に優れた据え置き小型PC」としての側面も魅力的です。

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AOOSTARミニPCと拡張用RJ45 LANポートモジュール(10Gbps)
AOOSTARミニPCの拡張用LANモジュール(10Gbps) を背面に設置する構成。ミニPC内部とフレキケーブルで接続。

外観・インターフェースも充実

コンパクトな筐体には、HDMI 2.1、DisplayPort 1.4、USB4、2.5GbE LAN×2など、実用的なポートが揃っています。 映像出力は4K@60Hzにも対応しており、デュアルモニターや外部GPU接続にも適しています。

VESAマウントにも対応しているため、モニター背面に取り付けて省スペース化も可能。設置性の高さも在宅ワーク環境との相性が良い点です。

気になった点

  • フル負荷時にはやや発熱が強め(冷却台推奨)
  • USBーCポートが1つしかなく、ハブの使用はほぼ必須
  • VESAマウントのネジ穴位置がやや特殊で、取付には工夫が必要
  • M.2の増設にはヒートシンクに注意、ファンと干渉する
GMKtec NucBox K6の内部構造。M.2 SSD、DDR5メモリ、冷却用ヒートシンクとファンが確認できる
GMKtec NucBox K6の内部。高密度なレイアウトとM.2デュアルストレージ対応が魅力

とはいえ、これらは構成の自由度や拡張性の高さによって十分カバー可能です。

まとめ:5万円台でこの性能、買わない理由がない

GMKtec Nucbox K6は、Ryzen 7840HSの高性能・10GbE対応・USB4・静音設計といった強みを活かし、動画編集・NAS運用・テレワーク・開発用途に対応できる汎用性の高い1台です。

特に「省スペースで高性能PCが欲しい」「プロレベルの編集をしたい」「10Gbps回線を活かしたい」といったニーズに刺さる構成であり、個人的には価格以上の価値を強く感じています。

高負荷作業にも十分応えられる構成で、ミニPCというカテゴリを超えた満足度の高い製品です。
今後は外付けGPUとの連携や、ローカル10GbE NAS構成との組み合わせも視野に入れて、さらに活用の幅を広げていきたいと思います。

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