Canon EOS R6 Mark IIIは、キヤノンの人気フルサイズミラーレス「R6」シリーズの最新モデルです。高性能と価格のバランスに優れたR6シリーズはプロアマ問わず支持されており、その後継機であるMark IIIの登場に大きな期待が寄せられています。2025年11月上旬(噂では11月6日)に発表、年末から2026年初頭にかけて発売される見込みで、写真と動画のハイブリッド性能が大幅に進化すると報じられています。ここでは現時点で明らかになっているリーク情報をもとに、その特徴を解説します。
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リークされた主なスペック情報を項目ごとに紹介します。
センサーと画質
- 新開発の約32メガピクセルのフルサイズCMOSセンサーを搭載するとされています。映画用カメラCinema EOS C50と同等の32.5MPセンサーが採用される可能性が高いという情報があります。
 - センサーは積層型ではない従来型になる見通しです。積層型センサーほどの高速読み出しは期待できないものの、新設計によりダイナミックレンジや高感度耐性の向上が図られていると伝えられています。
 - 解像度に関しては30〜32MP程度との見方が有力で、かつて噂に上った36MP説は現実的ではないとされています。
 
連続撮影性能
- 高速連写は電子シャッターで最大40コマ/秒、メカシャッターでも12コマ/秒に達するとされています。これは現行モデルR6 Mark IIと同等ながらトップクラスの速度です。
 - また「プリ撮影(Pre-capture)」モードが新搭載されるとの情報があります。シャッターを押し切る直前の瞬間も画像に残せるため、決定的瞬間を逃しにくくなります。
 
動画性能
- 最大6K/60fpsのRAW動画記録に対応し、4K映像でも最大120fpsのスローモーション撮影が可能になると噂されています。従来モデルでは内部4K/60pが上限だったため、大幅な強化ポイントです。
 - 映像は10bit 4:2:2で記録可能で、キヤノンログガンマ(おそらくLog3)にも対応します。本格的なカラーグレーディングに耐えるリッチな映像が得られるでしょう。
 - これら動画スペックの飛躍により、EOS R6 Mark IIIはシネマカメラに迫る性能を備える見込みです。
 
AFと被写体認識
- オートフォーカスには、最新世代のデュアルピクセルCMOS AFが搭載される見込みです。これはEOS R5 Mark IIや旗艦機R1と同等クラスの先進AFシステムで、高速かつ高精度なピント合わせを実現します。
 - AIによる被写体認識・追尾機能も強化され、人間の瞳や顔はもちろん、動物や車両など多様な対象を自動検出して高精度に追尾し続けます。
 - さらに新機能の噂として、「特定の人物を優先的にフォーカスする」設定が追加される可能性が伝えられています。集合写真やイベント撮影で、あらかじめ選んだ被写体にピントを保持しやすくなる機能で、ユーザーからの要望に応えたアップデートといえるでしょう。
 
ボディと操作性
- マグネシウム合金ボディにより高い剛性と耐久性を確保し、防塵防滴仕様で悪天候下でも安心して使用できる堅牢な作りです。
 - 背面の液晶モニターは3インチ台のバリアングル(可動式)液晶を搭載し、ローアングル撮影や自撮り撮影にも柔軟に対応します。
 - 電子ビューファインダー(EVF)も約576万ドットの高精細OLEDが採用される見込みです。従来モデル(約369万ドット)から大幅に解像度が向上し、よりクリアな視界でファインダー撮影が楽しめるでしょう。
 - デュアルカードスロットは2基のSD(UHS-II対応)カードスロットとなる見込みです。
 - バッテリー性能も向上すると見られ、新型のLP-E6シリーズバッテリー(LP-E6P)が採用されるとの噂があります。これによりR6 Mark II比で撮影可能枚数や動画撮影時間の延長が期待できます。
 
追加機能と技術
- 画像処理エンジンはDIGIC Xと専用アクセラレーターによるデュアルプロセッサ構成を採用し、処理速度とAF/AI性能のさらなる向上を実現します。
 - 通信機能はWi-Fi 6(高速無線LAN)とBluetooth 5.0に対応し、大容量データの転送も安定かつスピーディーに行えるでしょう。スマートフォンへの画像転送やリモート操作もより快適になることが期待されます。
 - 動画撮影時の放熱性能も向上し、長時間録画でもオーバーヒートが起きにくい設計になるとのことです(冷却ファン非搭載)。
 - 映像出力端子は従来のマイクロHDMIからフルサイズHDMIに変更され、外部モニター/レコーダー接続の信頼性が向上します。
 
価格
EOS R6 Mark IIIの正式発表日は2025年11月上旬と噂されており、発売時期は同年末から2026年初頭になる可能性があります。価格は北米で約$2899(USD)、欧州で約€2899になるとの予測があり、日本国内ではボディ単体で40~45万円前後に設定される見込みです。これは前モデルEOS R6 Mark II(発売時実勢約35.6万円)よりも数万円程度高い水準ですが、円安や性能向上を踏まえれば適正な価格帯と言えるでしょう。なお、これらはリーク段階の推定価格であり、正式な発表時に変更される可能性もあります。
R6 Mark IIとの比較
現行モデルEOS R6 Mark IIと噂されているMark IIIの仕様を比較すると、以下のような相違点が見えてきます。
- センサー: R6 Mark IIは約24.2MPのCMOSでしたが、Mark IIIでは約30〜32MPと大幅に高解像度化される見込みです。新センサーによりディテール描写力やダイナミックレンジの向上が期待できます。
 - 連写性能: 両機種ともメカシャッター最高12コマ/秒・電子シャッター最高40コマ/秒という高速連写に対応しますが、Mark IIIでは新たにプリ撮影機能が追加されます。これによりシャッター押下直前の瞬間も記録可能となり、より確実な瞬間捕捉が可能です。
 - 動画性能: R6 Mark IIは内部録画で4K60p止まりで、RAW動画は外部レコーダー使用時のみ対応でした。一方、Mark IIIは内部で6K60pのRAW記録や4K120pに対応するとされ、動画撮影機能が大幅に強化されています(10bitログ記録対応など色調面の拡張も含む)。
 - オートフォーカス: R6 Mark IIも人物・動物・乗り物検出に対応した優れたAFを備えていますが、Mark IIIではさらにアルゴリズムが洗練され、高速化・高精度化するとともに、「特定人物優先AF」など新機能の追加も噂されています。
 - ファインダー/モニター: EVF電子ビューファインダーの解像度は、Mark IIの約369万ドットからMark IIIでは約576万ドットへと大幅アップグレードされます。背面モニターはいずれもバリアングル式の約3.0インチ液晶で大きな違いはありません。
 - メモリーカード・端子: デュアルカードスロット構成は両機種ともSD UHS-II対応で共通です。ただしMark IIが小型のマイクロHDMI端子だったのに対し、Mark IIIではフルサイズHDMI端子を搭載予定で、外部機器への接続性が改善されています。
 - バッテリー: R6 Mark IIはLP-E6NHバッテリーを使用します。Mark IIIでは新型のLP-E6Pバッテリーが採用される見込みで、1回の充電で撮影できる枚数や動画撮影可能時間の向上が期待されています。
 
買うべきか
ここまでのリーク情報を見る限り、EOS R6 Mark IIIは前モデルから大きく性能が底上げされた魅力的なアップグレードになりそうです。高解像度センサーと強力な動画機能を両立しているため、写真も動画も一台で妥協なくこなしたいユーザーにとって有力な選択肢となるでしょう。
一方で、現行のEOS R6 Mark IIもバランスに優れた完成度の高いカメラです。画素数や動画仕様が自身の用途で許容できる範囲であれば、価格がこなれているR6 Mark IIを選ぶメリットもあります。逆に、より先進的な性能や将来的な拡張性を求めるのであれば、発表間近のMark IIIを待つ価値があります。予算に余裕があり最新スペックを求めるならMark III、コストパフォーマンス重視なら値下がりしたMark IIや他の選択肢を検討、といった判断になるでしょう。
  
  
  
  

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