「移住」と聞くと、いきなり引っ越してすぐ生活がスタートするようなイメージがあるかもしれませんが、実はその前にやっておくべきことが意外とたくさんあります。
この記事では、私が東京から鳥取に移住する際に、事前にやってよかったと思うことをリスト形式で紹介します。
実際に現地を訪れてみた
GoogleマップやYouTubeではわからない「空気感」や「住みやすさ」は、やっぱり現地に行ってみないとわかりません。
移住前、雪の時期に訪問したことにより、鳥取の冬の厳しさへの心構えもできました。
鳥取市の冬は本格的な「雪国」寄りで、日本海側特有の湿った寒さと積雪に備える必要があります。降雪量は多く、年に数回(特に1〜2月)まとまった雪が降ります。冬の鳥取では、スタットレスタイヤが必須です。雪の日は、雪かき用のスコップを車に搭載しておくと便利です。実際に私が市街地を運転していると、ほかの車がスタックしており車が抜け出せず困っている場面に出会いました。そこで自前のスコップを活用し、車の救出の手助けができました。

不動産情報を事前チェック
仮住まいに住みながら現在の家を探すにあたり、いくつかピックアップして現地見学も行い、地元の不動産会社複数とつながりを作っておきました。
地元の不動産会社と繋がりを作ることで、その地域のしきたりや治安の良さ、地価(土地価格の相場)を知ることができました。その結果、最終的に賃貸or持ち家どちらに住むかを検討する材料となりました。
鳥取移住は当初から5~6年程度と期間限定としているため、金銭面を重視し賃貸or持ち家どちらに住む方がよいか、夫婦で何度も話し合い複数の物件の見学に行きました。
仮住まいの確保
いきなり数年間移住する家を決めるのは不安でした。また移住前の下見期間数日では、数年住むぞと納得のいく物件を見つけることができませんでした。いつ納得のいく物件に出会えるかわからないため、最初の5か月は仮住まい(賃貸アパート)を決め早々に移住しました。我が家の場合仮住まい(賃貸アパート)を決める際は、複数の候補物件をオンラインで内見して契約に至りました。また移住前に、鳥取市の地域振興課の方と連絡を取っていたことにより、候補物件の周辺環境や保育園の空き状況などの情報をタイムリーに得ることができました。
移住後は、仮住まい(賃貸アパート)に住みながら周辺環境の情報収集を行い、現在の家(賃貸戸建て)を探しました。
インターネット回線の確認
仕事がフルリモートのため、通信環境は死活問題でした。
物件候補のエリアで光回線(またはモバイルWi-Fi)の実測値や評判をネットで調べ、可能であれば管理会社にも直接確認しました。別記事参照ください。
行政手続き・ライフラインの変更準備
住民票の移動
<マイナンバーカードを持っている場合>
転出届の提出:引越し予定日の30日前から、マイナポータルを通じて電子署名により提出可能です。これにより、旧住所地の役所に行く必要は原則ありません 。
転入(転居)届の来庁予約連絡:新住所先の市区町村へ「来庁予定」をマイナポータル経由で送信できます。これにより、到着時の待ち時間を軽減できます。
マイナンバーカード住所変更(継続利用・券面変更)
新住所をカードに反映させる手続きも窓口で行う必要があります。引越後90日以内に行わなければ、電子証明書が失効し、最悪カード自体が使用不能になります。
運転免許証の住所変更
「マイナ免許証のみ」を保有している方は、市区町村で住所等の変更届をするだけで、運転免許情報への反映(=警察への届け出)が不要となるサービスです(2025年3月24日から運用開始)。
「従来の免許証とマイナ免許証の2枚持ち」の方は、住所変更のワンストップサービス対象外で、従来どおり免許センター等への届け出が必要です。
我が家が移住した時点(2024年2月)では、マイナ免許証の運用開始前であったため免許センターへ行き、住所変更の手続きを行いました。
電気・ガス・水道・インターネットの契約手続き
引っ越し日が決まり次第早めに、ライフライン(電気・ガス・水道・インターネット)の契約解除(旧住所)と新規契約(新住所)の手続きを進めておくと慌てずに引っ越し日を迎えることができます。
引っ越し業者とのスケジュール確認
東京(三鷹市)から鳥取へ長距離の移動で荷物の運搬にも時間を要するため、新居での引っ越し作業開始時間を事前に確認する必要がありました。その作業開始時間に合わせて、私たち家族も自家用車で移動しました。引っ越し体験の詳細は、次回投稿(2025年8月11日)記事を参照ください。
また引っ越し作業開始までに、荷物を梱包しまとめることも重要です。
これらは、「転出前にやること」「転入後にやること(提出先も確認)」に分けて一覧にまとめておくと、引っ越し前後に慌てずに済みました。
保育園入園に関する情報収集
子ども2人(移住当時:長男1歳9か月、次男0歳5か月)を同じ保育園に預けたいと思っていたため、移住前から2人同時に入れそうな保育園に資料を請求し、2か所保育園見学(小規模保育所)に行きました。
鳥取市には、公立保育園(市立)22ヶ所+公設民営保育園1ヶ所、さらに私立保育園・認定こども園・小規模保育所など合わせて約11ヶ所があり、トータルで約34ヶ所前後の保育施設があると調べた限り書いていました。
移住前に保育園見学した結果、新居から保育園までの距離と保育料を考慮し、現在通園中の保育園(小規模保育所)入園を決めました。移住後は、住民票などの行政手続きを済ませた後に、入園手続きを行いました。そして2024年4月から、子ども2人は同じ保育園に入園することができました。
まとめ
移住前の準備で、すべてを完璧にするのは無理です。でも、今回紹介したような「地に足がつく準備」ができているかどうかで、移住後の安心感は全く違います。
少しでも不安を減らすために、この記事が参考になれば幸いです。
次回は「東京から鳥取へ!家族で地方移住を実現した引っ越し体験と費用」について書いていきます。
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