鳥取に移住して初めて迎える冬は、思っていた以上に過酷でした。
寒さの質が東京とはまったく違い、「これはちゃんと備えないと暮らせないな…」と感じたのを今でも覚えています。
この記事では、私が経験した鳥取の冬と、その対策として行った“冬支度”をリアルに紹介します。
鳥取の冬ってどれくらい寒いの?
鳥取市は日本海側気候のため、冬の最低気温は0℃前後です。2017年の大雪(2月9~12日)では最大積雪深 91 cm、1日の最大降雪量は 62 cm に達し、鳥取市では交通麻痺など大きな影響が出ました。
特徴:
- 降雪量は多く、年に数回(特に1〜2月)まとまった雪が降る
- とにかく“底冷え”がする
- 湿気を含んだ冷気で、服の中まで冷える感覚
- 断熱性の低い家では、室内も5〜8℃になることも

以下のニュース映像は、2025年2月22日大雪の鳥取市の様子です。

鳥取で32センチの積雪 スリップ事故も|日テレNEWS NNN
上空に強い寒気が流れ込んだ山陰地方。山間部を中心に雪が降り続きました。上空5500メートルにマイナス33℃以下の強い寒気が流れこんだ22日の山陰地方。22日午後4時現在で、鳥取32cm、松江15cmの積雪を記録しました。
暖房器具は「灯油ストーブ」が主役
エアコンはついているものの、鳥取では灯油ストーブやファンヒーターが主流です。我が家はエアコン+ガスファンヒーターを使用しています。
- 灯油価格:1Lあたり110〜130円
- ガスファンヒータ内の5.0Lタンク×月6〜8回給油(冬場)
- 月あたりの灯油代:約3,300〜5,200円
アドバイス:大雪前には、事前に灯油の給油をしましょう。
冬支度①:断熱・冷気対策
家の中に冷気が入り込むため、以下のような対策をしました:
- 窓に断熱シート・プチプチ・厚手カーテン
- ドア下にすきま風防止テープ
- 床にラグ・ホットカーペットを敷く
- 暖房の効きを良くするために、部屋のドアを締め切り密閉する
わずかな隙間からも冷気が侵入するため、「とにかく塞ぐ」がポイントです。
冬支度②:服装・寝具の工夫
- 外出時は、極暖ヒートテック+フリースorセーター+ダウンの3層重ね
- 部屋着は、モコモコ系に切り替え
- 寝具は、極暖のベッド用敷パッド +毛布+ 羽毛布団(子どもは毛布生地のスリーパー+毛布)
特に夜の冷え込みは厳しいので、「布団の中の温かさ」を重視するのがおすすめです。
冬支度③:除雪・外まわり対策
家の前の雪かきや、車の雪下ろしも移住者には初体験。備えてよかった道具は以下の通り:
- 雪かきスコップ(プラスチック+金属の2種類、車にいずれか1本ずつ搭載)
- スノーブラシ(車の雪下ろし用)
- 滑り止め付き長靴
- 玄関に屋根 or 雪よけシート

まとめ:鳥取の冬は「備えて当たり前」だった
東京の感覚で冬を迎えると、「寒さ」「灯油の手間」「雪の影響」に驚かされます。
でも、しっかり準備すれば暮らしは快適になりますし、冬の日本海の美しさや雪遊びといった楽しさも見えてきます。
「鳥取の冬=過酷」というより、「工夫すれば豊かな冬」だと思えるようになりました。
次回は、ネットは遅い?鳥取の通信環境とテレワーク実体験レポートについて紹介します。
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